【Season】京都・嵐山〜太秦 秋前半の行事紹介 2025年版

京都・嵐山〜太秦 秋の行事紹介 2025年版

秋の京都は、光と影が織りなす幻想の季節。嵐山から太秦、大覚寺まで、歴史と文化が息づく行事が各地で開催されます。夜の灯りに誘われて、静かな感動を探しに出かけてみませんか？

嵐山月灯路（あらしやまつきとうろ）『Arashiyama Bamboo Path』

大人気の竹林の小径のライトアップをはじめ、約1kmに渡る灯りの路が嵐山一帯に広がります。無料エリアは渡月橋周辺、嵯峨商店街、嵐山の竹林などにてご覧いただけます。 また今回初の試みとして、竹林散策路に有料エリアが設けられ、より深い没入体験をお楽しみいただけます。

秋の十三まいり（法輪寺）

平安時代のはじめ、幼くして帝位についた清和天皇が数え年十三歳になった折、成人の証として法輪寺で勅願法要を催したことが十三まいりの起源とされています。 以来、虚空蔵菩薩に智恵を授けていただく成人儀礼として受け継がれ、現在も十三歳は人生の大きな節目とされる重要な通過儀礼です。 秋の晴れた日には、着物姿の子どもたちが家族とともに訪れ、静かな感動を呼びます。

梵燈のあかりに親しむ会（ぼんとうのあかりにしたしむかい）

通常は非公開のお寺である妙心寺塔頭・東林院では、毎年10月に夜間拝観が行われます。 拝観の夜には、枯山水の庭園が無数のろうそくの炎に照らされ、境内は幽玄な光に包まれます。 また、毎年、禅の教えを表す「禅語」から三～五文字を選び、ろうそくや行灯でその言葉を形づくる趣向も見どころのひとつです。

怪々YOKAI祭（かいかいようかいまつり）

この秋、東映太秦映画村は妖怪村に変貌。魑魅魍魎が江戸の町を跋扈する「うずまさ百鬼夜行」をはじめ、妖怪グリーティング、怪談会、国際妖怪サミットなど、怪しさ満点のイベントが盛りだくさんです。 妖怪たちと触れ合い、踊り、遊ぶことで、あなたも妖怪の仲間入り。怖くて楽しくて、どこかかわいい妖怪たちが、令和の京都に現れます。

太秦江戸酒場（うずまさえどさかば）

江戸の町並みが残る東映太秦映画村で開催される、大人のための粋な夜祭り。 艶やかな花魁道中、美酒と名店料理、伝統芸能の数々が、幻想的な夜のひとときを演出します。 着物姿でそぞろ歩けば、まるで江戸時代にタイムスリップしたような感覚に。 今年は「色づく花魁の夢」と題し、秋の夜に咲く一夜限りの夢をお届けします。

秋季名宝展（しゅうきめいほうてん）

旧嵯峨御所 大本山・大覚寺にて、平安から江戸時代にかけて守り伝えられてきた寺宝を公開する特別展。 嵯峨天皇が風光明媚な嵯峨野に造営した離宮・嵯峨院を起源とし、弘法大師空海の勧めで安置された五大明王像や、般若心経の写経など、真言密教の祈りと美が息づく空間です。 令和八年に寺号勅許1150年を迎えるにあたり、本年1月には東京国立博物館で「大覚寺展」が開催され、19万人以上が来場。 今回の名宝展では、正寝殿襖絵「楓桃竹図」や、源氏に代々受け継がれた名刀「薄緑（膝丸）」など、特別な寺宝を展観。 また、名宝展でのみ拝観できる五大明王像などの密教彫刻も見どころです。

嵐山もみじ祭り（あらしやまもみじまつり）『Arashiyama Momiji Festival』

平安貴族が愛した嵐山の紅葉を讃える秋の恒例行事。渡月橋上流の大堰川では、雅な舟遊びが再現され、今様や箏曲、狂言などの伝統芸能が船上で披露されます。川岸では島原太夫のお練りや演舞も行われ、まるで平安時代にタイムスリップしたかのような非日常のひとときを味わえます。